価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~
一層低くなったSの声に大岩はびくりと体を震わせた。

「下を見てください」

Sの言うとおり上に上げていた首を下に下ろした。

すると床には赤いマジックで「○」「×」「△」などいろいろな記号が一メートル間隔につけられている。

「何だこれ…」

先程まで気持ちが落ち着かなかったからか、全く気付かなかった。

「次は入口を見てください」

ゆっくり振り返ると、入口のドアの隙間に何やら紙が挟まっている。

「これを取ればいいのか…?」

大岩は警戒しながらドアに近づき、さっと紙を抜き取った。
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