価値なき者には制裁を…~生徒達の逆襲~
「それはにはあるヒントが書いてあります。そしてそれを解読し、最終的に辿り着いた床に書いてあるマークの上に立って下さい。制限時間は三十分。」

大岩は壁に掛っている時計を見上げた。

11時15分。

時計は大岩の感情など何も感じていないように無機質な音を立てているだけだった。

「三十分後、天井が一斉に開きます。その際上から大量の刃物が落下してきます。しかし正解のマークの上に立っていた場合は免れることができます」

つまり正解のマークの上だけは刃物が降ってこないということだ。

「運がよければ、刃物が刺さっても生きているかもしれませんね」

まったくの他人事のように言うSに大岩は怒りを露わにした。

「そんなもの!正解の上に立っていたとしても落下途中に刃物同士が当たり軌道が変わってこっちに来るかもしれないだろ」

「大丈夫です。それがないようにマーク同士の距離を測ったので」

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