ときめきの香りは貴方ですか?
「じゃあ、飲んじゃう?」
龍太が自分のビールを勧めてきた。
「龍太ってほんとデリカシーのかけらもないね。飲むんだったら始めから頼んでるでしょ。無理に誘わないの。そ・れ・に。自分の渡してどうすんの、愛里ちゃん戸惑うでしょ。」
なっちゃんは繕ったわけでもなく、本当に心から私のことをいつも考えてくれている。
「ごめんね、龍太。家で少しずつ練習する」
「おっ、飲めるようになったらいつでも言えよ!相手してやるからな!」
「はぁー、龍太見てると羨ましいよ。ねぇ、愛里ちゃん」
3人で顔見合わせて笑った。
学生時代で味わったことがない、心許せる仲間。
ここに入社できて良かった。
それから研修や配属した部署の話をした。
「ねぇ、永富さん、社長と同じ名前だと思ったら、息子なんだって。かっこ良くて、やさしくて、御曹司って文句のつけようがないよ」
なっちゃんが、神様に祈るかのような仕草で天井を見ていた。
次期社長か。うん、あの品性、納得がいった。
「俺は、城崎さんもかっこいいと思うぞ。クールだけど出来る男って感じする。管理職ではないけど、実質制作部、あの人が動かしてるらしい。俺も数年後はああなってるから、楽しみにしてて」
「龍太・・・その脳天気なところ、怒り通り越して、尊敬の域だよ」
なっちゃんは、ため息交じりで龍太を見ていた。
龍太が自分のビールを勧めてきた。
「龍太ってほんとデリカシーのかけらもないね。飲むんだったら始めから頼んでるでしょ。無理に誘わないの。そ・れ・に。自分の渡してどうすんの、愛里ちゃん戸惑うでしょ。」
なっちゃんは繕ったわけでもなく、本当に心から私のことをいつも考えてくれている。
「ごめんね、龍太。家で少しずつ練習する」
「おっ、飲めるようになったらいつでも言えよ!相手してやるからな!」
「はぁー、龍太見てると羨ましいよ。ねぇ、愛里ちゃん」
3人で顔見合わせて笑った。
学生時代で味わったことがない、心許せる仲間。
ここに入社できて良かった。
それから研修や配属した部署の話をした。
「ねぇ、永富さん、社長と同じ名前だと思ったら、息子なんだって。かっこ良くて、やさしくて、御曹司って文句のつけようがないよ」
なっちゃんが、神様に祈るかのような仕草で天井を見ていた。
次期社長か。うん、あの品性、納得がいった。
「俺は、城崎さんもかっこいいと思うぞ。クールだけど出来る男って感じする。管理職ではないけど、実質制作部、あの人が動かしてるらしい。俺も数年後はああなってるから、楽しみにしてて」
「龍太・・・その脳天気なところ、怒り通り越して、尊敬の域だよ」
なっちゃんは、ため息交じりで龍太を見ていた。