ときめきの香りは貴方ですか?
「もちろんです!これからも永富さんが社長になってもです」
私は胸をドンと叩いて、「コホッ、コホッ」となっていると、永富さんが笑い出して、
「ありがとう、心強いよ。あと、最初で最後のお願いがあるんだ」
そう言うと、私の手を握り、ゆっくり立ち上がらせた。
「いつもありがとう。風谷さんに出逢えてよかったよ」
そう言って、私を抱きしめた。
な、永富さん、どうしたんだろう。びっくりして動けなかった。
でも、かすかに永富さんが震えているのがわかった。
どれくらい経ったか、しばらくして永富さんは私から体を離し、肩に手をあてて、今にも泣きそうなのに笑顔で、
「2人だけの秘密だよ。さぁ、城崎が妬くから戻ろうか」
そう言って私の背中を押した。
部屋を出てから、永富さんを見上げるとそこにはさっきの永富さんではなく、きりっとした顔つきのいつもの永富さんになっていた。
明くる日、婚約発表が行われた。
式が始まり、今回はホテル側に全般的に任せているので、私と城崎さんは、来客の対応をしていた。
城崎さんは顔も広く、色々な人から声をかけられていた。
「城崎さん、凄いですね。役員の方とかも、城崎さんのこと、声かけて来られて」
「まぁ、ほとんど永富さんのお陰だけど」
「永富さんの周りも人がいっぱいですね」
一部の役員が、反乱を起こしていたみたいだけど、みんな永富さんに取り繕っていた。
「あぁー、ああいうの嫌だね」
城崎さんは事情を知っているだけに、嫌悪感を覚えたらしい。
私は胸をドンと叩いて、「コホッ、コホッ」となっていると、永富さんが笑い出して、
「ありがとう、心強いよ。あと、最初で最後のお願いがあるんだ」
そう言うと、私の手を握り、ゆっくり立ち上がらせた。
「いつもありがとう。風谷さんに出逢えてよかったよ」
そう言って、私を抱きしめた。
な、永富さん、どうしたんだろう。びっくりして動けなかった。
でも、かすかに永富さんが震えているのがわかった。
どれくらい経ったか、しばらくして永富さんは私から体を離し、肩に手をあてて、今にも泣きそうなのに笑顔で、
「2人だけの秘密だよ。さぁ、城崎が妬くから戻ろうか」
そう言って私の背中を押した。
部屋を出てから、永富さんを見上げるとそこにはさっきの永富さんではなく、きりっとした顔つきのいつもの永富さんになっていた。
明くる日、婚約発表が行われた。
式が始まり、今回はホテル側に全般的に任せているので、私と城崎さんは、来客の対応をしていた。
城崎さんは顔も広く、色々な人から声をかけられていた。
「城崎さん、凄いですね。役員の方とかも、城崎さんのこと、声かけて来られて」
「まぁ、ほとんど永富さんのお陰だけど」
「永富さんの周りも人がいっぱいですね」
一部の役員が、反乱を起こしていたみたいだけど、みんな永富さんに取り繕っていた。
「あぁー、ああいうの嫌だね」
城崎さんは事情を知っているだけに、嫌悪感を覚えたらしい。