ときめきの香りは貴方ですか？
挨拶も終わり、会場は歓談の時間になっていて、料理や飲み物が用意されていた。

「城崎さん！」
1人の女性が近づいてきた。

「これは神田さん、ご無沙汰しています」
「ほんと、1年ぶりですね。こちらは？」
「今年入社した総務部の風谷です」
「風谷です。宜しくお願いします」
「天未(あまみ)商事の神田です。宜しくお願いします。ということは永富さんの部下さんてことね」
「そうなんですよ。私の部署にも2人いましてね」
「そう、初々しくていいですよね・・・。私もそんな時があったのにね。」
「私が知り合った時には、神田さんは1歩抜き出てましたよ。1年しか変わらないって聞いてびっくりしました」
「城崎さんこそ、ご活躍されているようで。そうだ、少しだけ2人で話せますか？」
「あぁ、いいですよ」

2人は私から離れて、永富さんのところにいった。

神田さん、上品な話し方ですごく色っぽい。見た目も綺麗だし、大人の女性って感じだ。

1年しか変わらないって事は、2人は年齢が近い・・・
城崎さんから見たら、私は子供っぽいのかな。

2人は永富さん達から離れて、楽しそうに話している。

・・・並んでいる２人、すごく似合ってる。

2人を見ていると、もやっとして凄く嫌な自分がいる。
神田さんが城崎さんの肩に触れたとき、胸がぎゅっと痛くなった。
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