ときめきの香りは貴方ですか?
★焦り ~優也★

「永富さん!城崎さん!ちょっといいですか!」
2人で会議室で話をしていると、久木さんが飛び込んできた。

「さっき、風谷さんに寄木って人から電話があって。風谷さんが顔色変えて、急用で帰るって飛び出して行ったんです。確か寄木って」

「久木さん、僕と城崎は今から出かけます。久木さん、その電話の録音、データで落としてもらうように、システムチームに頼んでもらえますか。僕の携帯に転送してください」

愛里が何で寄木に?愛里・・・

「・・・崎、城崎!しっかりしろよ!」
「永富さん・・・」

「いいか、俺は直ぐに相手の会社に向かう。お前は風谷さんに直ぐに連絡を取るんだ。絶対に寄木に会わすなよ。早く!」

「わかりました。愛里と連絡が取れたら、報告入れます」

胸が張り裂けそうに苦しい。
事務所に戻り、財布と携帯を持って、愛里に電話しながら走り出した。

どこだ!愛里!
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