ときめきの香りは貴方ですか?
◆龍太の恋の行方◆
龍太は勇気を振り絞ってブーケをなっちゃんの前に差し出した。
なっちゃんは、急な出来事に目を丸くして、しばらく黙っていたけど
「宜しくお願いします!」
満面の笑みで花束を受け取った。
周りの人達が一斉に
「やったー!」「俺ら凄いよな」「結構楽しい!」
みんなハイタッチや肩を組み合ったりして喜んだ。
私はなっちゃんに近づいて、
「なっちゃん、良かったね。」
そう言って
「なっちゃん、この中から一輪選んで龍太の胸に挿してあげて」
なっちゃんは涙を堪えながら、赤い薔薇を1輪花束から抜き出し、龍太の胸に挿した。
その瞬間、2人が抱きしめ合い、龍太が先に泣き出してしまい、なっちゃんがよしよしと頭を撫でていて微笑ましいかった。
「2人らしくていいよ!」
「愛里ちゃん、ありがとう!俺、この3人が同期で良かった」
そう言って、私に抱きつこうとした時
「おいおい!だからダメだって言ってるだろ!愛里に抱きついていい男は俺だけだって!」
優也さんはそういって龍太を離し、私の肩を抱き寄せて、頭にキスされた。
いつも私に寄り添ってくれた2人を見て、胸が熱くなって、涙が溢れた。
なっちゃん、覚えてますか。
研修の時、
「そもそも龍太に惚れるなんてありえないから」
って言ったこと。
人の気持ちってわからないね。
なっちゃんと龍太が、出会ってからずっと力づけてくれたから、私はここまで来れたと思う。
ありがとう。
私の様子に気づいた優也さんが、私を抱きしめたその瞬間、フラワーシャワーが花びらの吹雪のように会場全体を包みこんだ。
END
龍太は勇気を振り絞ってブーケをなっちゃんの前に差し出した。
なっちゃんは、急な出来事に目を丸くして、しばらく黙っていたけど
「宜しくお願いします!」
満面の笑みで花束を受け取った。
周りの人達が一斉に
「やったー!」「俺ら凄いよな」「結構楽しい!」
みんなハイタッチや肩を組み合ったりして喜んだ。
私はなっちゃんに近づいて、
「なっちゃん、良かったね。」
そう言って
「なっちゃん、この中から一輪選んで龍太の胸に挿してあげて」
なっちゃんは涙を堪えながら、赤い薔薇を1輪花束から抜き出し、龍太の胸に挿した。
その瞬間、2人が抱きしめ合い、龍太が先に泣き出してしまい、なっちゃんがよしよしと頭を撫でていて微笑ましいかった。
「2人らしくていいよ!」
「愛里ちゃん、ありがとう!俺、この3人が同期で良かった」
そう言って、私に抱きつこうとした時
「おいおい!だからダメだって言ってるだろ!愛里に抱きついていい男は俺だけだって!」
優也さんはそういって龍太を離し、私の肩を抱き寄せて、頭にキスされた。
いつも私に寄り添ってくれた2人を見て、胸が熱くなって、涙が溢れた。
なっちゃん、覚えてますか。
研修の時、
「そもそも龍太に惚れるなんてありえないから」
って言ったこと。
人の気持ちってわからないね。
なっちゃんと龍太が、出会ってからずっと力づけてくれたから、私はここまで来れたと思う。
ありがとう。
私の様子に気づいた優也さんが、私を抱きしめたその瞬間、フラワーシャワーが花びらの吹雪のように会場全体を包みこんだ。
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