薄暗い水辺で、私は彼を思う


 あまりの恐怖で声が出なくて、その場で体を硬直させる。


 そこに保健室の先生とクラスメイトが現れたから、安心した私は倒れてしまった。

 立ちくらみと思われて、ベッドに寝かされる。

 でも、本当は……


「洗面台に置いてあるコップに、何か入ってない?」


 私はクラスメイトに恐る恐る聞いてみる。


「コップ?水が入ってるけど、それがどうしたの?」


「なんでもない……」


 呪われてるのは私だけ、ほかの人に影響はない。

 どうして……


「花ちゃん、体の調子はどうかな?」


 春日が保健室に姿を現した。

 自分が見てるからと、クラスメイトを教室に返してしまう。

 先生も春日に任せて、保健室を出ていった。


 ベッドで横になる私を、椅子に座る春日が見つめてる。



 そして、とんでもないことを言い始めた……




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