血と雪とヴァンピール
この部屋から消えていった。
蝋燭の明かりもなしに良く行くものだとのんきに関心しながらもこの夜は妙に明確に明るい気がした。
三度、ベッドに体を預ける。
やっぱり、吸血鬼はコウモリがモチーフなだけあって、
暗闇に強いのかな。
もうなにがなんだかわかんないよ。
吸血鬼の謎の男。何者なの?
そして、何か引っかかった。
大事なピースが欠けているような感じ。
(なぁ…お前のこと食っていいか?)
いや、そこじゃなくて。
もう少し後の話。
(人間の体がどうなのかわかんねえけど、吸血鬼になる時に拒絶反応でおっちぬやつもいるみたいだからな。)
吸血鬼になる時。拒絶反応。何の話だろう。
一考してみても睡魔が私の目を閉じさせようとする。
私は口をポカンと開けて、
指で歯を撫でる。犬歯のあたりを。
あれ、私の犬歯ってこんなに尖ってたっけ。
まあ、いいや寝よ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
008
「ほら、紅茶持ってきたぞってまた寝たのかよ。せっかく入れてきたのに。」
ティーポッドを窓わきのテーブルに置くと、煌めく月に恋をしたように見とれてしまっていた。さてと、これからどうするか。ティーカップに紅茶を注ぐ。紅茶の香りが部屋に漂い舞う。
揺蕩う贅沢のような時間に舌鼓を打つ。
きれいな満月が紅茶に浮かんでいた。
蝋燭の明かりもなしに良く行くものだとのんきに関心しながらもこの夜は妙に明確に明るい気がした。
三度、ベッドに体を預ける。
やっぱり、吸血鬼はコウモリがモチーフなだけあって、
暗闇に強いのかな。
もうなにがなんだかわかんないよ。
吸血鬼の謎の男。何者なの?
そして、何か引っかかった。
大事なピースが欠けているような感じ。
(なぁ…お前のこと食っていいか?)
いや、そこじゃなくて。
もう少し後の話。
(人間の体がどうなのかわかんねえけど、吸血鬼になる時に拒絶反応でおっちぬやつもいるみたいだからな。)
吸血鬼になる時。拒絶反応。何の話だろう。
一考してみても睡魔が私の目を閉じさせようとする。
私は口をポカンと開けて、
指で歯を撫でる。犬歯のあたりを。
あれ、私の犬歯ってこんなに尖ってたっけ。
まあ、いいや寝よ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
008
「ほら、紅茶持ってきたぞってまた寝たのかよ。せっかく入れてきたのに。」
ティーポッドを窓わきのテーブルに置くと、煌めく月に恋をしたように見とれてしまっていた。さてと、これからどうするか。ティーカップに紅茶を注ぐ。紅茶の香りが部屋に漂い舞う。
揺蕩う贅沢のような時間に舌鼓を打つ。
きれいな満月が紅茶に浮かんでいた。