煌めく星を君にあげる
白い外壁に青い屋根が美しいお城からは、今日も綺麗な星が見える。お城はこの国で一番高い建物で、空に近いからだろうか。
「綺麗……」
栗色の髪を夜風に靡かせ、黄色いリボンのついたドレスを着たこの国の王女、リリー・アフロディーテはバルコニーに立ち美しい星をジッと見つめる。夜空にある宝石たちは、いつ見ても飽きないものだ。
「妬けちゃうなぁ、そんな顔して。僕のこともそんな目で見てほしいな」
星にリリーが見惚れていると、不意に拗ねたような声が聞こえてくる。刹那、青いジャケットを羽織った赤みがかった髪をした男性がふわりとリリーのそばに降りてきた。
「アレク!」
リリーが驚いていると、隣国の王子であるアレク・ノルナゲストに抱き寄せられる。突然のことにリリーは抵抗することなどできなかった。
「ダメじゃない、もう真夜中なんだから寝ないと。ずっと星を見ていたら綺麗なお肌が荒れちゃうよ?」
アレクにそっと頬を撫でられ、リリーは「眠れなくて……」と撫でられた頬に触れる。顔が赤く染まってしまいそうで俯くと、アレクにそっとキスを落とされた。
「綺麗……」
栗色の髪を夜風に靡かせ、黄色いリボンのついたドレスを着たこの国の王女、リリー・アフロディーテはバルコニーに立ち美しい星をジッと見つめる。夜空にある宝石たちは、いつ見ても飽きないものだ。
「妬けちゃうなぁ、そんな顔して。僕のこともそんな目で見てほしいな」
星にリリーが見惚れていると、不意に拗ねたような声が聞こえてくる。刹那、青いジャケットを羽織った赤みがかった髪をした男性がふわりとリリーのそばに降りてきた。
「アレク!」
リリーが驚いていると、隣国の王子であるアレク・ノルナゲストに抱き寄せられる。突然のことにリリーは抵抗することなどできなかった。
「ダメじゃない、もう真夜中なんだから寝ないと。ずっと星を見ていたら綺麗なお肌が荒れちゃうよ?」
アレクにそっと頬を撫でられ、リリーは「眠れなくて……」と撫でられた頬に触れる。顔が赤く染まってしまいそうで俯くと、アレクにそっとキスを落とされた。
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