煌めく星を君にあげる
めちゃくちゃエロかったんだけど、とアレクに見つめられた時、リリーの感情が勝手に動いてしまいそうになった。

きっと今、互いの目は熱を帯びてキス以上のことをいつ求めてもおかしくない状況だ。外でなければ、王族という立場でなければ、二人はさらに熱を求めただろう。

「こういう時、王族って嫌になるよな〜……。王族って結婚しないと子作りできないわけで……」

あと一年か、そう言いながらアレクがリリーを後ろから抱き締める。さりげなく胸に手を持ってきたので、リリーは「変態!」とアレクの手を思い切り叩いた。

「痛ッ!未来の夫に対して酷くないか?」

「変なところアレクが触ってくるからでしょ!?」

唇が離れて数分経っているため、リリーの頭は正常に戻りつつある。その時、アレクとキス以上のことをすると想像して顔が赤くなってしまった。心臓が一気に緊張する。キスだけでも限界に近いのに、それ以上のことなど恥ずかしくてたまらない。
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