✾~クールな天才脳外科医と甘~い極上の結婚を~✾
《俺、まだ結婚願望ないのに無理してプロポーズした。まさかOKなんてミジンコも思ってなかった。三十路前にしたいって言ってたし、短冊に"莉子の願い全部叶うように"って書いたからプレッシャー半端なくてさ。けど何年もフり続けたくせに結婚には即食いつくなんてアリ? ……莉子は、大好きだけどぶっちゃけ人生まで背負う覚悟ないや。でも莉子を幸せにする約束は守るよ。だから兄貴、莉子頼んだよ》
「……ああ」
《じゃあ莉子、幸せにね。……バイバイ》
そして呼び止める間もなく即切られた。
私は、何が起こったのか飲み込めず呆然とスマホを見続け、理解不能の連続に考える気力さえ失っていた。
「……何で?」
「……お前の為だろ」
でも朝陽君の返事に、無意識に呟いていたと気付いた。
私の為? ……そっか、そうなんだ。
今朝からずっと緊張と寝不足と疲労で深く考えず、あっさり受け入れる事にした。
どんな理由であれフラれて婚約破棄、紫音と会わずに済む事に心底ホッとしてソファーに身を委ねると、美しくも冷めた目で物申したげに私を見ている朝陽君にドキッとして目を泳がせた。
「……ああ」
《じゃあ莉子、幸せにね。……バイバイ》
そして呼び止める間もなく即切られた。
私は、何が起こったのか飲み込めず呆然とスマホを見続け、理解不能の連続に考える気力さえ失っていた。
「……何で?」
「……お前の為だろ」
でも朝陽君の返事に、無意識に呟いていたと気付いた。
私の為? ……そっか、そうなんだ。
今朝からずっと緊張と寝不足と疲労で深く考えず、あっさり受け入れる事にした。
どんな理由であれフラれて婚約破棄、紫音と会わずに済む事に心底ホッとしてソファーに身を委ねると、美しくも冷めた目で物申したげに私を見ている朝陽君にドキッとして目を泳がせた。