✾~クールな天才脳外科医と甘~い極上の結婚を~✾
初めての夜!?
楕円形の白いバスタブ内で思い切り伸びをしながら湯船に浸かると、一気に緊張から解放され眠気に襲われた。

……超疲れた。

私は、睡魔と戦いながらも、この後どうするかを考える為に必死で瞬きを繰り返した。

このまま泊まるって事は、朝陽君との結婚OKって事? ……は、初夜!?

いやいや紫音にファイナルアンサーしに来た場所で、いくらフラれたからってすぐ朝陽君となんて……。

本音は、朝陽君と結婚したい。

結婚すれば多忙な彼との時間が増える。

何より好きだから一緒にいたい。

しばらく避けてたけど、久々に顔を見てやっぱり恋してるのは朝陽君だけと強く強く実感した。

簡単に忘れられるはずない……そうわかっていたはずなのに……。

紫音は、全てお見通しだった。

でも紫音の優しさに甘えていいの?

本当に私と朝陽君の結婚を望んでるの?

好きな人が幸せならそれでいいなんて本気で思えるもの?

……私には、まだとても無理。

紫音は、博愛主義的な広い心の持ち主だから……眠い……そう……思える……?
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