最期の日、ふたりきりの世界で
『叶は、どうしてそのこと、知ってるの......?』
『神様に聞いたから。』
神様?聞いた?何を?
まさか......叶、もしかして......!
『叶、死んだの......?』
さっきと同じ寂しそうな笑みを浮かべながら、叶は頷いた。
『ねぇ、理生。私ね、理生に伝えたいことがあったから神様にお願いして、ここにいるの。』
『叶......なんで......』
『帰り道、刺されちゃったの。』
そんな......!俺がその時いなかったせいだ。
俺が刺されたから、俺がこっちの道から行こうといったから。