最期の日、ふたりきりの世界で
そこからは色々なことが慌ただしく進んだ。
やっと動けるようになったのは目が覚めてから1週間後だった。
やることもなく、テレビをつけると、
興味もないニュースが耳に流れ込んでくる。
『......続いてのニュースです。碧坂町で起こっていた、連続通り魔事件。一人の女子高校生が犠牲になり、犯人が捕まりました。』
ああ、俺を刺さしたやつ、掴まったんだ。
このニュースが俺をどん底に突き落とすなんて思ってもいなかった。