最期の日、ふたりきりの世界で

唯に命が宿ってもうすぐ38週。

予定日が近く、もともと体の強くない唯は早めに入院した。


家で一人きりなんてほとんどないから、少しの寂しさを感じながら叶との写真を見返す。


名前は見てから決めようと唯と話していたから、名前のことはほとんど考えていない。

それにしても、唯の夢で叶が言っていたもうすぐそっちに行くからって、どういう意味だろう。
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