最期の日、ふたりきりの世界で

写真を見ながら考えていると俺のスマホがなった。

「もしもし、白野です。」

『白野 唯さんの旦那様でしょうか。奥様が......』


その喜びの知らせを聞くと、俺は急いで家を飛び出した。

車に乗ると、無意識に握っていた叶の写真、遺影に使った写真だった。

叶、唯を守ってくれ。

そう思いながら写真を抱きしめ、車を走らせる。

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