【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
――ジャーッ。


その後、私がキッチンで片づけたお皿やコップを洗っていたら、うしろから楓くんがひょっこり現れた。


「俺も手伝おっか?」


意外なことを言われて、少し驚く。


「ううん、大丈夫だよっ」


「でも、ごちそうになったし、皿くらい洗わせて」


「えっ」


遠慮する私をよそに、すかさず隣に立って、洗ったお皿をすすぎ始める楓くん。


どうしたんだろう、急に。


最近の楓くんはなんだか妙に優しいような気がして、調子が狂ってしまうんだ。



< 117 / 350 >

この作品をシェア

pagetop