【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中！

するとその時、楓くんがふと、ムースのてっぺんに乗っていたチョコレートを指差して。


「あ、このハートのチョコ1個しかないけど、乙葉が食べる？」


「え、いいの？」


「うん。ハイ」


そして何を思ったのか、それをスプーンですくって私の口まで運んでくれたので、思わずドキッとしてしまった。


ど、どうしよう。まさか、食べさせてくれるなんて。


楓くんって、こういうことする人だったっけ？


ドキドキしながらも口を開け、ぱくっとチョコを口にする私。


もちろんすごく甘くておいしかったけれど、それ以上に恥ずかしい気持ちでいっぱいで、自分の顔が一気に熱くなったのがわかった。