【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「じゃあ、ロウソクに火つけちゃうね」


用意していた着火用のライターで、細長いロウソクに一本ずつ火を灯していく。


そして、部屋の明かりを暗くしたところで、眞白くんが部屋から持ってきたキーボードのスイッチを入れた。


「じゃあ、僕が伴奏やるから、三人でハッピーバースデー歌おうよ」


「え、俺も歌うの?」


眞白くんの提案に、ちょっと渋い顔をする楓くん。


この前眞白くんがコソッと教えてくれたけど、実は楓くんは歌が下手みたいで、人前で歌うのがとにかく苦手なんだって。


「もちろん。だって、僕のこと祝ってくれるんでしょ?」


「……っ、わかったよ」


「ふふふ」



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