【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
だけど彼は、そう言いながらフォークにケーキを取ると、すかさず私の口まで運んできてくれて。


少し照れくさかったけれど、ぱくっと口にする。


「ね、美味しいでしょ?」


「う、うん」


相変わらずの距離の近さに、ちょっとドキドキしてしまった。


でも、たしかにおいしくできてるかも。


急いでてちゃんと味見ができてなかったけど、上手に作れてたみたいで良かった。


だけど、その時ふと気になったことが。


あれ、そういえば楓くんがすごく静かだけど、ケーキの味はどうだったかな?


そう思って隣に目をやったらなんと、彼はいつのまにかガトーショコラを完食してしまっていて。


「か、楓くんっ。もしかして、もう全部食べたの?」



< 155 / 350 >

この作品をシェア

pagetop