【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
私が尋ねたら、彼はケロッとした顔で頷いた。


「あー、うん。美味すぎてペロッと食っちゃった」


なんて、あまりの早さにびっくりだけど、すごく嬉しい。


そんなに黙々と食べてくれたなんて。


「よかったぁ。ありがとう」


私が喜んでお礼を言うと、楓くんはこちらをじっと見て。


「この前のカフェのケーキも、カップルスイーツも美味かったけど、俺は乙葉が作るケーキが一番好き」


なんて、真面目な顔でそんなふうに言ってくれたので、思わず胸がトクンと高鳴った。


なにそれ。私の作るケーキが一番好きだなんて、これ以上ないくらいの誉め言葉だよ。


そんなこと言われたら、嬉しくて舞い上がっちゃいそう。


「楓くん……」



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