【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「なにこれ。いつの間に買ったの?」


「実はあの日、トイレに行くフリしてこっそり買ってたの」


「え、マジかよ。全然気づかなかった」


「ふふ、ごめんね、黙ってて。楓くんのスマホカバー、ヒビ割れちゃってたから。新しいのプレゼントしたいなって思って」


すると楓くんは、片手を私の頭にポンと乗せたかと思うと。


「ありがとな。大事に使う」


そう言って優しく笑ってくれたので、すごく嬉しい気持ちになった。


よかった。楓くんにも喜んでもらえた。


二人とも、ケーキもプレゼントも喜んでくれて、本当に良かったなぁ。


九条兄弟には入学以来お世話になりっぱなしだから、こんなケーキとプレゼントくらいじゃ感謝の気持ちが伝えきれないけど。


いつのまにか、私にとって二人はかけがえのない存在になってる。


これからもこんなふうに3人でずっと笑って過ごせたらいいなって、心からそう思った。





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