【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
一瞬驚いた様子を見せながらも、すぐさま拍子抜けしたような声を出す楓くん。


「なんだ、雷かよ。何があったかと思ったら」


「ご、ごめんなさい。でも私、雷がすごく苦手で……っ」


そしたら彼はふっと小さく笑ったかと思うと、片手で私の頭をポンポンと撫でてくれた。


「大丈夫だよ。俺がついてるから」


その言葉がなんだかとっても頼もしくて、思わず胸がトクンと高鳴る。


同時になんだかちょっとホッとして。


だけど、そんな時、その奥からまた別の声が聞こえてきて。


「ちょっと待って。僕だってついてるんだけど?」


ハッとして楓くんから身を離したら、そこにはいつのまにか眞白くんの姿もあってドキッとしてしまった。


やだ私、今楓くんに勢いでしがみついちゃったけど、眞白くんに見られてたかな?



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