【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
――ゴロゴロッ。


雷の音でビクッとして目が覚める。


どうやら私、いつの間にか眠っていたのはいいけれど、今の音で再び目を覚ましてしまったみたい。


外はまだ雷の嫌な音が鳴り響いていて、薄暗い部屋の中で一人それを聞いていたら、また少し怖くなってきてしまった。


ど、どうしよう。なんでこのタイミングで起きちゃうんだろう。


二人とも寝ちゃったみたいだし、雷はまだ鳴ってるし、困ったなぁ。


そう思って布団の中でもぞもぞしていたら。


「大丈夫か?」


ふと、横から楓くんに声をかけられて。


「あれ? 楓くん、寝てなかったの?」


「うん、まぁ。寝れなかったっていうか」


「そ、そっか。ごめんね、部屋が違うと眠れないよね」



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