【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
私が謝ると、楓くんはボソッと小声で。


「そうじゃなくて、お前が隣に……って、いや、なんでもない」


「え?」


すると、次の瞬間ゴロゴロッとまた大きな雷の音が鳴って。


「きゃっ!」


思わずビクッとして耳をふさいだら、楓くんもまた困ったように眉をひそめた。


「ったく、しつこいカミナリだな」


「ね、ぜんぜんおさまる気配ないよね。どうしよう」


そしたらそこで、楓くんは何を思ったのか。


「乙葉、こっち向いて」


「えっ」



< 173 / 350 >

この作品をシェア

pagetop