【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
この前二人で出かけた時も思ったけど、楓くんってやっぱりすごく優しいんだ。


いつからこんなに優しくなったのかな。


最初はもっと冷たかったから、こんなふうに優しくされると驚くし、すごくドキドキしちゃうよ。


楓くんの手が、顔が、近くて落ち着かない。


これじゃたしかに、雷の音なんて気にしてられないかも。


せっかく楓くんが気を使ってくれたんだから、今のうちに眠らなくちゃダメだよね。


そう思い、そっと目を閉じて、頭の中を空っぽにしようとする私。


そしたらその時耳に当てられていた手が、スッと肩のあたりまで降りてきたことに気が付いて。


あれ? と思い目を開けたら、そこにはいつのまにか目を閉じてスヤスヤと寝息を立てる楓くんの姿があった。



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