【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
眞白くんと夏帆ちゃんが仲良く並んで話すのを聞きながら、その後ろをゆっくりと歩く私。


最初は平たんな道が続いていたからよかったけれど、この山道、奥へ進むほど少しずつ険しくなってきて、だんだんと体力の消耗が激しくなってくる。


普段あまり運動をしていない私にとっては、なかなかキツイものがあって。


途中から足がフラフラしてきてしまい、おぼつかない足取りで歩いていたら、次の瞬間落ちていた岩に躓いて、転びそうになってしまった。


「きゃっ」


すると、横からサッと誰かの手が伸びてきて、私の体を支えてくれて。


「おい、大丈夫か?」


ハッとして振り向いたらそこには楓くんが立っていたので、思わずドキッとしてしまった。



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