【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「あ、ありがとう」


すると楓くん、私の腕をギュッと掴むと。


「この道凸凹してるし危ねぇから、俺につかまってれば?」


「え、でもっ」


「いいから」


そのまま自分のジャージの裾を握らせてくれる彼。


わぁ、どうしよう。なんか、照れくさい。


でも、やっぱり優しいんだなぁ。


最近楓くんに触れられると、なんだかやけにドキドキしてしまう自分がいて。


この前の雷の夜、寝ぼけた彼に抱きしめられたから?


それともこの前二人で買い物に行ってからかな?


わからない。


だけど彼に優しくされるたび、胸の奥がムズムズして、くすぐったい気持ちになることは確かで。


私ったら、いつからこんなに意識するようになっちゃったんだろう。



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