【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「っていうか、今の大島。マジであいつには関わるなよ。絶対誘いに乗ったりしたらダメだからな」


その表情がいつになく怖かったので、圧倒された私はわけもなく敬語になってしまった。


「……はいっ」


なんだろう。楓くん、大島くんのこと、やけに嫌ってるみたいだな。


でも、私も彼のことは苦手だし、あまり関わらないようにしたほうがいいよね。


「ほら、戻るぞ」


楓くんが私の腕をギュッと掴み、歩き出す。


「あ、うんっ」


その姿がなんだか保護者みたい、なんて思いながらも、ちょっと嬉しくなる。


結局また助けてもらっちゃった。いつも私が困ってると気づいてくれるから、楓くんはすごいな。


それだけいつも、気にかけてくれてるってことだもんね。


宿泊学習、今のところとっても平和に過ごせてるけど、このまま何事もなく楽しく終われるといいなぁ……。





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