【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そう思っておそるおそる彼に抱きつこうとした時。


――プルルル♪


すぐ横のベッドに置いてあった私のスマホの着信音が鳴って。


しかも、その画面には楓くんの名前が出ていたので、無視できずとっさに手に取ってしまった。


「あ、おいっ」


「楓くんっ」


私が電話に出ると、楓くんが大きな声で聞いてくる。


『乙葉! 外見えるか?』


「え、外?」


『中庭だよ! とりあえず窓開けて!』


すると、大島くんがすかさずまた私の手からスマホを奪って。


「ちょ、なに電話なんかしてんだよっ!」



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