【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そう言って私の髪を片手ですくいあげる眞白くん。


すると、その手を楓くんがサッと掴んでとりあげて。


「うわ、なんだよ楓っ」


眞白くんが驚いて彼のほうを振り返ったら、楓くんはムッとした顔をする。


「だってお前、触りすぎだし」


えっ、なにそれ。


それは、眞白くんに触ってほしくないってこと?


私が勝手にドキドキしていたら、眞白くんが眉をひそめながら言い返す。


「はぁ? なんだよ。楓だっていつも乙葉に触ってんじゃん」


「触ってねぇし」


「ウソつけ―。やっぱ乙葉のこと、独り占めしようと思ってんだろ。でも、乙葉は誰にも渡さないもんね~」



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