【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中！

教室に着くと、なぜかいつも以上にクラスメイトがざわざわして盛り上がっている様子だった。


どうしたんだろうと思いキョロキョロしていたら、そんな私の元に夏帆ちゃんがやってきて。


「ねぇ、聞いた？　今日転校生が来るんだって！」


「え、そうなの!?」


「しかも女の子！　超かわいいらしいよ～」


それを聞いて、この盛り上がりはそういうことかと納得する。


たしかに転校生なんて珍しいし、ちょっとワクワクするかも。


「そっかぁ。楽しみだね」


私が笑顔で返すと、夏帆ちゃんはさらに聞いてよという感じで身を乗り出してくる。


「それにね、その子、なんとニューヨークから来たんだって！　もとは日本に住んでたみたいだけど」


「え、ニューヨーク？　すごい」