【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「まさか僕たちと同じ学校に転校してくるなんてな~。ビックリした」


「ふふ。だって、また三人で一緒に過ごしたかったんだもん。編入試験難しかったけど頑張ったんだよ?」


なんて、慣れた様子で眞白くんの腕をポンと叩き、笑いかける有栖川さん。


先ほど教卓の前で見た彼女からは、どこか近寄りがたい美人というような空気が出ていたけれど、こうして九条兄弟と話す彼女は、なんだかとても柔らかい雰囲気で、楽しそう。


「それにしても、楓も眞白も背が伸びて、カッコよくなったね。眞白なんてほんと、昔は女の子みたいだったのに」


「おいおい、それ言うなって。由良だってすごくキレイになったじゃん」


「ほんと~? 嬉しいっ」


「てかお前、いきなり抱きついてくんじゃねーよ」


すると、その横から楓くんが渋い顔で突っ込む。


それに笑いながら返す有栖川さん。



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