【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「あはは、ごめんごめん。だって、アメリカではあれが挨拶なんだもん」


「おかげで変な誤解されるところだったろ。もう今度からそういうのやめろよ」


「えーっ。私はべつに誤解されてもかまわないのに~」


そんな彼女と二人のやり取りを見ていたら、なんだか自分の知らない世界を見ているような気持ちになって、やっぱりちょっと寂しくなってしまった。


幼なじみって言ってたけど、ほんとに仲がいいんだなぁ。


「あの……ところで、彼女は?」


そしたらそこで、有栖川さんがいまさらのように私のことを尋ねてきて。


バチッと目が合った瞬間、思わずドキッと心臓が跳ねる。


「あ、そうそう。由良にも紹介しようと思ったんだ。この子は四ノ宮乙葉。四ノ宮グループ会長の娘さんで、僕たちはその会長と親父に頼まれたのもあって、彼女のボディガードをしてるんだ」


「え、ボディガード!?」



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