【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「乙葉ちゃんは、眞白に守ってもらいなさいよ。楓だってきっと、そのほうがいいに決まってる」


思わぬことを言われて、胸の奥がギュッと苦しくなった。


楓くんを、由良ちゃんのボディガードに?


そんな……。


由良ちゃんはそれだけ告げると、サッと背を向けて準備室をあとにする。


私は結局何も言えなくて、その場に立ち尽くしたままで。


どうしよう。最初見た時からそうじゃないかとは思ってたけど、由良ちゃんはやっぱり、楓くんのことが好きなのかも。


だから楓くんが私のボディガードをしているのが、嫌なんだ。


でも、それでもし楓くんが由良ちゃんのボディガードをすることになったら……今までみたいに彼と一緒にはいられなっちゃうのかな。きっとそうだよね。


そう思ったら胸が締め付けられて、どうしようもない気持ちになった。



*

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