【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中！

楓くんは低い声でそう言い放つと、大島くんのことをギロッと睨みつける。


「うわっ、なんだよお前……！」


「聞こえねぇの？　こいつに触んなって言ってんだよ」


まさか、楓くんがこんなふうに助けてくれるとは思ってもみなかったので、すごくビックリして落ち着かない気持ちだった。


「は？　いや、なんでお前にそんなこと言われなきゃなんねぇんだよ。お前は乙葉ちゃんのなんなんだよっ」


大島くんがそう言い返した瞬間、ガシッと彼の腕を掴む楓くん。


「どうでもいいから今すぐ手離せ。じゃないとその手、二度と使えなくするけど」


そして、そう言った瞬間、その腕をグイっと引っ張って。


「……イテテテテッ！　わ、わかったよっ」