【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「あーあ、悔しいなぁ」


すると、眞白くんは独り言のように言ったあと、私をじっと見下ろして。


「僕なら乙葉にそんな顔させたりしないのに」


「えっ?」


思わぬことを口にしたかと思うと、いきなり私のことをギュッと抱きしめてきた。


「ねぇ、僕じゃダメなの?」


「ま、眞白くんっ?」


「好きなんだ、乙葉のこと。初めて会った時から、ずっと」


「えっ……」


ウソ。ちょっと待って。


好きって……眞白くんが、私のことを?


「楓じゃなくて、僕のこと選んでよ」



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