【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
耳元で囁くような眞白くんの声と、抱きしめられた腕の温もりにドキドキしてしまう。


「ま、待ってっ。でも、私……」


「言っとくけど僕、本気だよ。ずっと乙葉のこと見てたから」


それは、いつもの彼の冗談っぽい言い方とは全然違ったので、ますます心拍数が上がって落ち着かなくなった。


じゃあ、今までの勘違いするような言葉も全部、本気だったってことなのかな?


眞白くんは最初から、私のことをずっと想ってくれていたってこと?


どうしよう、全然気づかなかった。


あまりにも突然すぎる彼の告白に、なんて返していいのかわからなくなる。


すると眞白くんは、そんな私からそっと腕を離すと、私の顔をじっと覗き込んで。


「僕の目、見てよ乙葉」


「……っ」


おそるおそる目を合わせたら、なぜかそのまま眞白くんの顔がゆっくりと近づいてきた。


え、ウソ……。



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