【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
◆まさかの大ピンチです!
翌日。眞白くんに背中を押してもらった私は、今度こそ楓くんに謝ろうと決めていた。


昨日は結局カップケーキも受け取ってもらえなくて、話せないまま終わっちゃったけど、今日こそは、勇気を出して呼び出さなくちゃ。


帰りのHRが終わるとすぐに、楓くんの席へと急ぐ。


すると、楓くんはちょうど隣の席の由良ちゃんと二人で話していて。


話しかけるタイミングをうかがっていたら、その時由良ちゃんが楓くんの腕をギュッと掴んでこう言った。


「ねぇ、早く行こうよ~。楓と一緒に出掛けるの、楽しみにしてたんだから」


えっ……?


「あー、わかったよ。だから離せって」


「やだよ~。楓から離れたくないもん」



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