【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「おーい、誰だよ体育倉庫、開けっ放しにしてんの。カギ閉めとくぞー」


そして、そんな言葉とともに、ガチャッと施錠する音が聞こえて。


え、ウソッ。ちょっと待って……!


もしかして私、閉じ込められちゃった!?


慌てて入口へと駆け寄り、ドンドンとドアを叩く。


「あ、開けて! 誰か! 開けてくださいっ」


だけど、誰も気が付いてくれないのか、何の反応もない。


さっきの鍵を閉めた人、もうどこかへ行っちゃったの?


それでもなんとかして気づいてもらおうと、ドアを叩き必死で助けを呼ぶ。


しかしながら、誰も通りかかる気配はなくて。


思わず泣きそうになったその時、ふと気が付いた。


そうだ、スマホ!


スマホで眞白くんに連絡してみればいいんだ。



< 315 / 350 >

この作品をシェア

pagetop