【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
◆あいつは俺が守ってやらなきゃ
【楓side】
「ねぇ、これとこれだったら、どっちがいいと思う?」
駅前の雑貨屋で、由良が両手にマグカップを持って聞いてくる。
「どっちでもいいんじゃん」
俺が適当に答えたら、その瞬間由良はムッとした顔で頬を膨らませた。
「もう、真面目に答えてよっ」
だけど、さっきからずっとこんなやりとりの繰り返しでうんざりしてる。
どっちがいいとか聞いてくるくせに、俺が意見したところで、それに決めるわけじゃないから。
今日は由良が自分の兄への誕生日プレゼントを選びたいから付き合ってというので、しかたなく付き添ってる。
由良がうちの学校に転校してきたのはいいけれど、それ以来毎日のようにあれこれ俺に頼みごとをしてくるので、正直なところ俺も疲れ切っていて。
最初は幼なじみだからと思って付き合っていたけれど、あまりにも俺のことを頼りすぎなので、最近は断るようにしていた。
「ねぇ、これとこれだったら、どっちがいいと思う?」
駅前の雑貨屋で、由良が両手にマグカップを持って聞いてくる。
「どっちでもいいんじゃん」
俺が適当に答えたら、その瞬間由良はムッとした顔で頬を膨らませた。
「もう、真面目に答えてよっ」
だけど、さっきからずっとこんなやりとりの繰り返しでうんざりしてる。
どっちがいいとか聞いてくるくせに、俺が意見したところで、それに決めるわけじゃないから。
今日は由良が自分の兄への誕生日プレゼントを選びたいから付き合ってというので、しかたなく付き添ってる。
由良がうちの学校に転校してきたのはいいけれど、それ以来毎日のようにあれこれ俺に頼みごとをしてくるので、正直なところ俺も疲れ切っていて。
最初は幼なじみだからと思って付き合っていたけれど、あまりにも俺のことを頼りすぎなので、最近は断るようにしていた。