【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そんなふうに言われたら、いてもたってもいられなかった。
電話を切った瞬間、隣にいた由良に声をかける。
「由良、ごめん」
「えっ?」
「俺、やっぱ用事ができたから、帰るわ」
すると由良は、ギョッとしたように目を丸くして。
「ちょ、ちょっと待ってよっ。用事って、どこ行くの!?」
「乙葉がいなくなったらしい。だから、探しに行かねぇと」
俺がそう答えると、由良の表情が一気に険しくなった。
すかさず俺の腕をギュッと掴み、引き止めてくる由良。
「そ、そんなの、眞白が探せばいいんじゃないの? どうして楓が行く必要があるのよっ」
だけど俺は、その手をそっと掴んで引き離すと。
「あいつのことは、俺が守ってやらなきゃいけないから」
そう告げて、そのまま由良を置いて学校へと走り出した。
*
電話を切った瞬間、隣にいた由良に声をかける。
「由良、ごめん」
「えっ?」
「俺、やっぱ用事ができたから、帰るわ」
すると由良は、ギョッとしたように目を丸くして。
「ちょ、ちょっと待ってよっ。用事って、どこ行くの!?」
「乙葉がいなくなったらしい。だから、探しに行かねぇと」
俺がそう答えると、由良の表情が一気に険しくなった。
すかさず俺の腕をギュッと掴み、引き止めてくる由良。
「そ、そんなの、眞白が探せばいいんじゃないの? どうして楓が行く必要があるのよっ」
だけど俺は、その手をそっと掴んで引き離すと。
「あいつのことは、俺が守ってやらなきゃいけないから」
そう告げて、そのまま由良を置いて学校へと走り出した。
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