【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「ど、どうしてそこまでしてくれるの? 私、この前あんなこと言ったのに……」


おそるおそる、彼の目を見ながら尋ねる。


そしたら楓くんは、ふいに私の片手をギュッと握ってきて。


「そんなの、乙葉のことが大事だからに決まってんだろ」


「えっ……」


思いがけない言葉に、心臓がドキンと飛び跳ねた。


なにそれ。大事……?


一瞬聞き間違いかと思いながらも、彼をじっと見上げる。


そしたら楓くんは、私をまっすぐ見つめながら。


「確かにこの前は、もう守らなくてもいいって言われたし、余計なお世話かもしんないけど。乙葉に何かあったんじゃねぇかと思ったら、やっぱりほっとけねぇし」


「楓くん……」


「ボディガードとか関係なしに、俺はお前を守りたいんだよ」



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