【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そう告げる彼の顔は、少し赤くなっていた。


嬉しさのあまり、胸の奥がじわっと熱くなる。


どうしよう。楓くんが、そんなふうに思っていてくれたなんて。


なんだか泣きそうになっちゃうよ。


「で、でも、楓くんは由良ちゃんのことが大事なんじゃ……」


思わず由良ちゃんのことを聞いてしまった私。


ずっと気になっていたこと。


すると楓くんは、少し不可解そうに眉をひそめたかと思うと。


「いや、何を勘違いしてんのか知らねぇけど、あいつはただの幼なじみだから。特別な感情とか、ねぇよ」


「そ、そうなの?」


「当たり前だろ。言っとくけど、俺は最初からずっと、乙葉しか見てない」


「えっ?」



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