【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
涙交じりに声を絞り出し、楓くんの胸に顔をうずめる。


そしたら彼は、少し驚いたようにビクッと体を反応させたかと思うと。


「……っ、マジかよ」


「うん、大好き……」


「ちょっと待って。嬉しすぎんだけど」


そう言って、再び私の体をギュッと強く抱きしめてきた。


彼の腕に包まれて、幸せな気持ちでいっぱいになる。


どうしよう。私、楓くんと両想いになれたんだ。


夢みたいだよ……。


「ごめんなさい。私、由良ちゃんにずっとヤキモチ焼いてて。それでこの前あんなこと言っちゃったの」


「え、ヤキモチ?」


「うん。楓くんが、由良ちゃんとすごく仲がいいから、。由良ちゃんのことが好きなんじゃないかと思って」



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