【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
思いがけない言葉に、ドキッとする。


そうなの? 楓くんも……?


「だからあの時、眞白がいれば俺はいらないって言われたみたいな気がして、ムカついて。避けるような態度取ってごめん」


そう言われて、実は二人とも誤解していただけなんだってわかって、今さらのように霧が晴れたようなスッキリした気持ちになった。


なんだ、そうだったんだ。


つまり、お互いに勘違いして、ヤキモチを焼いてたってことだよね?


「そんなっ。私のほうこそごめんね。でも私、眞白くんのことはべつに、そういうふうには思ってないから」


楓くんの目をまっすぐ見上げ、ハッキリと口にする。


「私が好きなのは、楓くんだけだからっ」



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