【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そしたらその瞬間、楓くんは大きく目を見開いたかと思うと、照れたように顔を真っ赤に染めた。


「俺も……」


そう言って、頬にそっと手を添えてくる楓くん。


まっすぐな目に見つめられて、ドキドキする。


「好きなのは、乙葉だけ」


すると、彼はそう口にした瞬間、ゆっくりと顔を近づけてきたかと思うと。


「……っ」


そのまま優しく私の唇をふさいだ。


はじめての感触に、心臓がドキンと飛び跳ねて、体中がかぁっと熱くなる。


だけど、恥ずかしさ以上に、幸せな気持ちでいっぱいで。


唇が離れた瞬間、真っ赤な顔で楓くんを見上げたら、同じく顔を赤くした彼と目が合う。


吸い込まれそうな真っ黒な瞳は、私だけを映していて。


「だから、これからはずっと、俺だけに守られてろよ」


そんな彼の言葉に、私は「うん」と力強くうなずいた。




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