【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
すると眞白くん、そこでサッとカバンを持ちなおしたかと思うと。


「あーもう、わかったよ。それじゃそろそろ邪魔者は失礼するんで。またねっ」


なんて言いながらひらひらと手を振り、その場から去っていってしまって。


「ったく、なんだよあいつ」


そんな眞白くんの背中を見送りながら、ボソッと呟く楓くん。


だけど彼はすぐ、私のほうを振り向いたかと思うと。


「まぁいいや。いこっか」


そう言って、ギュッと手を繋いできた。


「あ、うん」


楓くんの大きな手に包まれて、心臓がトクンと高鳴る。


正直まだ付き合ったばかりで、手を繋ぐのにも慣れていないから毎回ドキドキしちゃうけど、こうして当たり前のように繋いでくれることが、すごく嬉しい。


楓くんの彼女なんだなぁって、実感できる気がして。



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