【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
その日の放課後、寮に帰った私は、一人で趣味のお菓子作りに励んでいた。


ここの寮には各部屋に立派なキッチンがついているし、食堂の隣に大きな売店まであって材料も買えるから、簡単なお菓子なら気軽に作れるし、とっても助かるんだ。


試しにドライフルーツを入れたパウンドケーキを焼いたらうまくできたので、思わず九条兄弟にもごちそうしたくなってしまった。


二人とも、もしおすそ分けしたいって言ったら、食べてくれるかな?


いつもお世話になってるし、少しでも喜んでもらえたらいいんだけど……。


少しドキドキしながらスマホを取り出し、二人とのグループトークにメッセージを送る。


【パウンドケーキ焼いてみたんだけど、食べませんか?】


そしたら二人ともすぐに既読がついて、【食べたい!】【食う】とそれぞれ返事が返ってきた。


よかった。食べてくれるんだ……!



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